兎塚エイジさん

兎塚エイジさんが、
raytrektabで描く世界

イラストレーター | 兎塚エイジさん

  • #イラストレーション

兎塚エイジさんが、raytrektabで描く世界

自己紹介をお願いします

イラストレーターの兎塚エイジです。
今日は自画像で失礼いたします。

イラストを描くようになったきっかけはなんでしょうか?

もともと小さい頃から絵は好きだったんですけれど、本格的にとなると大学の頃に漫研というか、イラストを描いたりするようなサークルに入ってそこから結構本格的に描き始めました。

その当時でいうと、Photoshop4の時代だったので大体みんな最初はアナログから入って、いわゆる漫画原稿用紙と、つけペンにインクをつけてみたいな感じから入りました。
でも、同時にPhotoshopも触りはじめていて、デジタルは同時に始めた感じです。
卒業後はパソコンのゲームを作っている会社に就職しまして、そこでPhotoshopを使っていたので、学生の段階では分からなかった部分を会社で学んだりしていました。

タブレットを作業環境に取り込んでいった経緯は?

線画を取り込むのはスキャナだったのですが、着色するときは小さいタブレットでした。
最初は小さいものを使っていたので、次第に大きいものに変えていったという感じです。だから作業環境でタブレットを使うのは普通になっていました。

初めて自分の絵が世にでたときの感想は?

初めての仕事だったので、自分のイラストが出たときはやっぱりお店に見に行ったりしました。すごい嬉しくて、見入ったりしてましたね。

二足のワラジ時代について教えてください。

会社に属しながら、自分でも創作活動をしていたので、とにかく締め切りに追われてという部分が大きかったです。なんとか間に合わせていたという感じですね。
その時はたぶん、一番睡眠時間を削ってというか…無理していたので(笑)
今だとちょっとできないかなと思いますね。

プロになったきっかけは?

当時はSNSというものは無く、ホームページを作ってイラストを発表するというのが一般的だったので、それを見ていただいた方から依頼をいただいていました。こちらから営業をかけるという感じではなかったんですけど、イラストをアップし続けるというのが一つの営業活動だったのかもしれません。もともとはイラストレーターになりたいというより、ゲーム会社に入って、ゲームを作りたいっていうのがありました。

今もアナログで絵をかくことはありますか?

はい、今も描くことはあります。個人の方からの依頼を受けてくれるところがありまして、そちらを通してアナログのイラストを描き下ろすということがあります。あとは、今まで制作に携わった仕事の関係で色紙を描いたりすることが結構あるので、その時にアナログを使いますね。
アナログで描いて欲しいとご依頼くださる方にとっては、やっぱり複製できない唯一のものだというのが魅力的なのかもしれません。

デジタルで描くことのメリットは?

やり直しが効く、というのがやっぱり良いですね。
アナログだと途中で描いているものが破綻してしまって、諦めてしまったりすることがあるのですが、デジタルだとやり直せるのが大きいですね。
アナログで失敗すると、また一から描き直さないといけないですから、描き続けるモチベーションってどうしても下がってしまう。
デジタルの魅力はどんどんやり直せるから、描くことへのハードルが低くなって、モチベーションも削られにくいのかなと思います。
それを続けていたら、いつの間にかアナログでも以前より上手く描けるようになっていた、という相乗効果を経験しました。そういった意味で、デジタルからはじめるのはすごく良いと思います。

raytrekタブレットで実際に描いてみてどうでしたか?

ちょっとペンが細いというのもあって、正直、なんとなく頼りないかなって最初は思っていたのですが、実際に描いてみると思ったより描きやすかったです。
いつもは12.9インチのタブレットを使って作画をしているんですけど、線のクリーンアップに関して言うとraykrektabのペンのほうが描き味的にしっくりきた部分がありました。いつも使っている方のタブレットの場合ちょっと滑る感じがあって、細かい線までは難しかったのですが、raytrektabのペンだと、キレがあるというか、止めたいところでちゃんと止まる感じがします。これだと、クリーンアップ作業までできそうです。

作業工程について教えてください。

タブレットでラフを描いて、それをパソコンに移してパソコンのCLIP STUDIO PAINTなどでクリーンアップや着色、という流れが多いですね。
板タブレットを使ってパソコン上で直接描くときもあります。板タブレットの場合、手元と画面で乖離があるので僕も使い始めた当時は慣れなかったんですけれど、やってるうちに慣れていきました。でも、慣れるまで1カ月ぐらいかかった覚えがありますね。

raytrekタブレットと作業環境について教えてください。

家で作業することが多いのですが、最近は気晴らしも兼ねてコワーキングスペースに行くことがあるので、今回はそこに持って行って使わせていただきました。
ラフ画段階で12.9インチのタブレットも持っていくんですけれど、それなりに大きいし重たいという悩みがあったのですが、raytrektabはコンパクトで持ち運び用にはすごく便利だなと思いました。

それに、普段使っているタブレット用のペンは充電しないといけないので、いざ描こうとした時に充電切れで困ることもあるんですが、raytrektabのペンは充電しなくていいので、描きたいときにすぐ描きはじめられるのが良いですね。

それは、raykrekタブレットの製品ポイントの一つで…Wacom feel IT technologiesという技術が使われているから、充電なしで描けるんです。完全に宣伝になってしまいましたが…汗

いえ(笑)そうだったんですね。便利でいいと思います。

raytrek(raytrektab)に期待していることがあれば教えてください。

今回8インチを使わせていただいたんですけれども、以前10インチあったとお聞きしたので使ってみたいです。8インチだとネタ出しには向いていると思うのですがきっちりイラストを描く作業になってくると、やはり10インチぐらい必要かなと思います。ただ、8インチであれだけ描けて3万円切っているのはすごいと思います。
僕自身はペンと描ける環境があればいいので、機能自体はすばらしいと思います。

今回描いていただいた、製品コラボイラストについて少しだけ教えてください!

わりと自由に描かせていただいたので、すんなり描けたかなと思います。
raytrekをイメージした方がいいのかなと考えて、少しだけサイバーっぽい要素を入れたりしました。
完成までに色々とパターンを考えたんですけれど、アイドルということだったので既存のイラストなども参考にしながら、どんどんイメージを膨らませていきましたね。

プロとして心掛けていることは何でしょうか?

イラストレーターに限らず、どの職業も同じだと思いますが、やっぱり納期ですね。
限られた時間の中でどれだけクオリティーを出せるかだと思います。

イラスト上達のためのアドバイスをお願いします。

僕が描き始めた時代に比べたら、イラストを発表する環境や描くための環境というのはすごく整っていると思うのでそれを利用しない手はないと思います。
まずは自分のイラストを発表しないと始まらないので、描き切って、発表して、評価をもらって……というのを何回も何回も繰り返していくことが大切だと思います。
初めて出す時って、怖いと思うんです。でも、発表するクセをつけると、どんどん評価をもらえるので自然とどんどん発表したくなってくる。そうやって、技術が磨かれていくのだと思います。

これからやってみたいことや夢はありますか?

最近は個人でゲームを作る環境というのも整ってきていますし、もともとゲームを作りたいという思いがあったので、自分で何か作りたいと思っています。
自分のイラストを使えたらと考えているので、今後はそういった方向にも挑戦していければと思っています。

機材詳細

モデル:raytrektab 8インチモデル RT08WT 兎塚エイジコラボモデル

OS:Windows 10 Pro 64ビット

CPU:Intel® Celeron™ プロセッサー N4000

メモリ:8GB DDR4

グラフィックス:インテル UHDグラフィックス600

ストレージ:128GB eMMC

代表的な構成の一例です。当ページの掲載内容は、在庫等の都合により予告なく変更、または終了となる場合があります。

raytrektab 8インチモデル RT08WT 兎塚エイジコラボモデル

兎塚エイジさんPROFILE

イラストレーター

大阪在住、フリーランスのイラストレーター。
SAI・CLIP STUDIO PAINT・Photoshopなどを使用したデジタルイラストを手掛ける。
ライトノベル(「ゼロの使い魔」「異世界はスマートフォンとともに。」)やソーシャルゲーム(「天華百剣-斬-」「アンジュ・ヴィエルジュ」)のキャラクターイラストを中心に活動。

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