名古屋デザイン&テクノロジー専門学校サポート②

| 大日本印刷株式会社 DNPクリエイター共創サービス FUN’S PROJECT

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PROFILE

大日本印刷株式会社 DNPクリエイター共創サービス FUN’S PROJECT

インタビュー)
大日本印刷株式会社 DNPクリエイター共創サービス FUN’S PROJECT 浅羽慎太郎様 × 株式会社サードウェーブraytrekイラスト担当 坂本義文

FUN’S PROJECTご担当 DNP浅羽様インタビュー

ーー自己紹介をお願いします。

浅羽様:大日本印刷 DNPクリエイター共創サービスFUN’S PROJECTを担当しております、浅羽と申します。

ーーFUN’S PROJECTとは?

浅羽様:2017年10月28日から、3年ほど運営しているのですが、大日本印刷としてクリエイターさんと新しいことにチャレンジしてビジネスを創りあげていく、新しい価値を世の中に提供していくということをテーマに複数のサービスとして展開させて頂いています。教育ですとか、ECサービスもやらせて頂いていますし、コロナ禍で休館中ではありますが市ヶ谷で「東京アニメセンター in DNPプラザ」という施設の運営もしております。※ さまざまな形で生活者向けの課金事業というのを、お客様と一緒に新しいものを創っていくという想いのもと行っているサービスになります。
※2021年4月16日より、渋谷にて再オープンしました。

ーー具体的にどんな活動をしていますか?

浅羽様:私はFUN’S PROJECTの中でも人材育成を中心にしている「FUN’S PROJECT COLLEGE」の立ち上げをしまして、今はいろんなクリエイターさん、例えばアニメーターですとかイラストレーター、漫画家、声優など、クリエイターをやっている人たちのネットワークづくりを主にやらせて頂いています。そこに、営業・プロデュースという立ち位置もありますので、それをどうやってビジネスにしていくかということも考えつつ、クリエイターの方がどうやったらより良い環境の中で生活していけるか、どうやったら彼らが楽しい環境をつくっていけるかに主軸を置きながら、いろいろな活動をさせて頂いています。

ーー今日は専門学校にいらして頂いているのですが、どうしてでしょうか?

浅羽様:名古屋デザイン&テクノロジー専門学校さんが、去年の夏にFUN’S PROJECTでも講座展開をしているLive2Dというアニメーションツールの制作体験を1日特別授業ということでお受け頂き、今回の授業についても引き続き新しいことをやっていきたいということで我々と一緒に今回のプロジェクトをつくらせて頂いています。

ーーその授業についてもう少し詳しく聞かせてください

浅羽様:この授業に関しては、Vtuberをつくっていくという、ざっくり言うとそういうゼミになっています。キャラクターの設定から、2Dデザインに落とし込み、最終的には3Dモデルをつくって動かしていくところまでをディレクターとしてトータル的に学んでいくだけでなく、コミュニケーションスキルも学んでいけるように、多面的に学習できる授業として半年間展開させて頂いています。

ーーDNPがクリエイターを育成することへのベネフィットとは?

浅羽様:大日本印刷としてはトータルでの提案というところが強みではありますので、そこに代理店さんとかを介さずにディレクションしていけるとか、ネットワークがちゃんと確保できているとか、もちろん信頼関係を築けている、そういったところを目指しているとことが一つの価値なのではと思っています。

ーーリクルーティングの部分もあるのでしょうか?

浅羽様:そうですね。今の10~20代の若いリクルーティング世代にとって、アニメや漫画、ゲームというのはある意味「当たり前」になってきているので、こういった活動をしている事自体が、会社のブランディングの新しい側面としてお伝えできるのではないかと思います。実際にこの数年で弊社に入社してきた新入社員から、行ってみたい部署として人気があると聞いています。

ーーこのプロジェクトをやる上で、どういった協同体で行っていますか?

浅羽様:クリエイター共創とひとことで言ってもいろいろありますけど、今回のサードウェーブさんのようにハードメーカーさんもたくさんいらっしゃいますので、そういった方々との連携は我々がもっていないところなので意識していきたいと思っていますね。
私たちが直近で力を入れていきたいと思っているのは、XRですね。FUN’S PROJECTとしても、そうした動きを少しずつスタートさせていて、やはりお客様からの反応が結構出てきています。まだまだこれからではあるのですが、XR系のベンチャー企業さんとどういった形でパートナーシップを組んでいけるかとか、それこそ大日本印刷としてどれだけスピード感を持ってやっていけるかとか、そういったところが今後の課題でもありつつ、楽しいところでもあるのかなと思います。

ーーメディアとXRを今のミッションとどうやって繋げていくのでしょうか?

浅羽様:今コンテンツの領域でいろいろネットワークを広げている中で、事業として拡大していく上でメディアビジネスというところは過去の経験からしても重要だなと思っています。当然、従来型のビジネスというのは既存の企業さんが持たれている部分もありますので、そういう意味では今まさにハードメーカーさんですとか、インフラの部分がどんどん5Gも含めて大きく進化していく中で、新たなメディア領域というのを大日本印刷としてどうチャレンジしていけるか、どう投資していけるかとうところがチャレンジしていく部分になるのではないかと思います。

ーーいろんなものがある中から新たなものを生成していく感じですかね?

浅羽様:我々が持っている営業力というか、企業さんとのネットワークを上手く活用させて頂いて、それぞれの持っている企業さんの課題や悩みを、私たちがチャレンジしている領域の中でなにか解決できる策があるのであれば、新たな価値を提供できたというゴールに繋がりますし、それが事業の成功につながっていくと信じて進んでいます。

ーーどうしてそこまでされるのでしょうか?

浅羽様:私自身がもともと美術系大学のアートディレクションを専攻していたので、元々ものづくりを身近に見て・感じる側だったんです。ものづくりをしている人のサポートをするのが好きなんだというのも、大学に行って再認識したところもあります。そういった経験が、自分の土台にあるんじゃないかなって思います。
私のビジョンとしては、クリエイターの一人ひとりが創りたいものをつくる世界、創れる世界、創るための道筋が見えている、少しでも見えやすいなって世界を目指して行きたいなと思っています。授業1つ1つとっても、学生さんたちが上手くいってないとか、悩んでるというところが目の前にあるのであれば、そこは大きな道筋からいうと小さなことかもしれないですが、解決してあげたいなというのが私の想いとしてはありますね。

ーー浅羽様の夢は?

浅羽様:ハード、ソフト面含め、インフラも含めて、充実した環境はできてきているのではと。その中でモノをつくってみたい、何かを表現してみたい、という人たちが簡単に表現できる世界になってきていると思うんですね。You TubeやTikTokといったSNSを活用して、一人ひとりが自分のやりたいことをいろんなかたちで多様的に表現できるような世界になってきているので、それがもっと簡単に、悩んだ時にみんなが答えてくれたり補完し合えるとか、そのような世界になってきたら、もっとクリエイティブで、もっと面白いカラフルな世界になるんじゃないかなと思います。それが私のゴールですね。

ーーなぜサードウェーブと一緒にやることになったのでしょうか?

浅羽様:名古屋デザイン&テクノロジー専門学校さんとFUN’S PROJECTで、Vtuberをつくりましょうという授業をする話を進めていて、私の方で学生さんにはより良い環境でものづくりをしてほしいと思って。
突然コロナが流行し始めて、ご自宅で勉強をしなきゃいけない環境になった時に、座学中心の大学とかだと学校で教科書があってペンとノートがあれば一定レベルの勉強ができる。ただ、クリエイティブ系の大学や専門学校に通う学生さんはなにが一番大事かというと、ハイスペックな個人では買えない、会社とかに入っているものと同等のものが、ソフトやハードを含めて環境が整備されているところなんですよ。当然ハイスペックなパソコンやタブレット端末を学生さんが持っているかといったら、必ずしも全員が持っているわけではありません。そうなった時に、絵をひとつ描きますという時にも作業ができないんですよね、持っていないから。学校もそこまでは付与できないということがあって、これはいかんなと思って。更に言うと、名古屋デザイン&テクノロジー専門学校は3年制なんです。1年間潰れると、もう就活なんですね。そうなると、学びの時間が圧倒的に足りない。そういう意味では、半年・1年のロスというのはあまりにも致命傷です。そこを少しフォローできないかといことで、サードウェーブさんに機材提供をお願いできないかと相談したところが始まりですね。お声がけさせて頂いたきっかけです。

ーーなぜraytrekだったのでしょうか?

浅羽様:そこはホントにご縁なのですが、raytrekブランドからタブレットの新型が出た時に、共通の知り合いのご紹介で弊社の施設を使った新製品の発表会をやらせて頂いて。そこで坂本さんとご挨拶しましたご縁もあり、東京アニメセンターにraytrekのタブレットを一時期置かせてもらっていました。その流れがありましたので、raytrekブランドをお持ちのサードウェーブさんにお声がけをいたしました。

 
 

raytrekプロモーション担当 株式会社サードウェーブ 坂本インタビュー

ーー自己紹介をお願いします。

坂本:株式会社サードウェーブというPCメーカーのクリエイター向けブランドraytrekのプロモーションを担当しています、坂本と申します。

ーー浅羽さんとのお付き合いについて教えてください。

坂本:10インチのraytrektab販売に際して発表会をどこでやろう、どこでプロモーションをやろうと思っていたときに、タッチポイントとして東京アニメセンターという場があり、さらに会場を2階にお持ちだと聞いて是非ここでいろいろやりたいなと。その後、色々ご紹介頂いたように、FUN’S PROJECTを通していろいろと活動をされている、そこに我々も入ることによって、色々な方にアプローチをかけられるのではないかと考えました。場所とモノと人と展開、お話を頂いて是非やらせて頂きたいなと思いました。

ーー今回のブロジェクトについてどう思いましたか?

坂本:raytrekとしてもサポートする機会やクリエイターに寄り添っていく、製品の良さを知って頂きたい想いがありましたので、大変すばらしいお取り組みだなと感じました。浅羽さんのおっしゃったように、ご自宅ではわからない、良い性能のPCを使う機会が持てない。実際の授業でプロの現場に則した授業内容をやるにあたって、高パフォーマンスでないと時間をロスしてしまったり、ハイパフォーマンスである意味を体感できないと思うんですよ。そういったところで我々としては、実際に製品を使ってもらって良さを知ってもらい、ハイエンドPCとはこういうものなんだという事を知って頂ける機会をご提供できたというのは、我々のクリエイターをサポートしていきたい、盛り上げていきたいという考えと合致した感じですね。

ーー具体的なサポート内容を教えて下さい

坂本:我々はPCメーカーですので、授業内容に則したものをご提供いたしました。イラストを書くならraytrektabを貸し出しして、3DCGでVtuberをつくるとなったら3DCG性能の高い、ハイエンドクラスのデスクトップをお貸し出しという感じで、主にハードウェア面でのご協力です。

ーーこれからどうしていきたいと考えていらっしゃいますか?

坂本:実際に学習している場に入ったのはすごく久しぶりでしたが、今日拝見した皆さんはすごく前向きに取り組まれていることが伝わってきました。我々がこういう方々をサポートすることで、結果として業界や携わられる分野をもっと大きくしていけたらよいと思います。最終的にはうちの製品を使っていただきたいという想いはもちろんありますが、そういったサイクルができていけばいいかなと思っています。クリエイターさんたちが高いパフォーマンスを発揮できるように、うちのパソコンを使っていただく、高性能なPCを使って高いクオリティの作品を生み出す、より高性能なPCを求める、それを交互に繰り返してメーカーとユーザーがwin-winとなる関係が作れていけたらいいなと思っています。

(2020年11月時)