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空想クリームソーダ紀行 東京篇

空想クリームソーダ紀行

東京篇

  • #写真

みなさん、クリームソーダはお好きですか?

グラスにたっぷりと注がれたメロンソーダの上に乗った、バニラアイスとチェリー。
子どもの頃に見た、そんな姿を思い浮かべる人も多いはず。
どことなくノスタルジックなクリームソーダは、喫茶店の定番メニューとして長く愛されてきました。

今では緑色のメロンソーダに限らず色とりどりのソーダが使われており、かつてのワクワク感を思い出させてくれます。

なじみ深いレトロなクリームソーダも素敵ですが、まだ見ぬ新たなクリームソーダにも出会ってみたい……。
そんなことを考えながらふと顔を上げると、茜色から藍色に染まりゆく綺麗な空が広がっていました。

その時、思いついたんです。

「この目で見た風景を材料にクリームソーダを作ったら、どんな味がするだろう?」

ということで、「美しい風景」を材料に使った特別なクリームソーダを作るため、身近に潜む素敵な景色を訪ねてみることにしました。

そしてその様子を写真に収め、raytrek(レイトレック)のPCで編集してお届けしていきます。

今回の舞台は東京。

ご一緒するのは、斬新な発想で美しいクリームソーダを生み出し続けるクリームソーダ職人tsunekawaさんと、

風景を中心に日常のワンシーンを優しく切り取る写真家相沢亮さん。

クリームソーダの材料とカメラ、ノートPCをバッグに詰めたら、さぁ、出発です。

レシピ#1
東京の夕景はこんなにもノスタルジー 移ろう黄昏のクリームソーダ

高層ビルが並ぶ東京で沈みゆく夕陽を見る機会って、案外少ないように思います。
東京で見られる美しい夕景を求め、今回は荒川の河川敷に足を運びました。

川幅のある荒川に架かるのはいくつかの橋くらいで、空を遮るものはほとんどありません。

建築物の輪郭が西陽を浴びてくっきりと浮かび上がり、今だけの表情を見せています。
気がつけば、夢中でシャッターを切っていました。

都会の喧騒を忘れてしまうような、こんな光景も。

川辺には背の高いススキやヨシが生い茂っていましたが、運よく切れ目を発見。
せっかくなので、川岸まで行ってみましょう。

風に吹かれて、トロトロとゆらめく美しい水面。それは鏡のように、空の色と対岸の景色を写し出していました。
太陽の光を反射して川面に伸びる光は、眩く燃え上がる火柱のようです。

時々、鴨が川面を割きながら横切ることも。夕陽を背にした東京スカイツリー®︎やビル群を眺めていると、東京が近くて遠いような存在に感じました。

日没までもあとわずか。さて、この辺でクリームソーダを作るとしましょう。

氷がきらめくグラスに注ぐソーダは、空の色に合わせたオレンジ色。

クリームソーダが仕上がる様子を、スカイツリーが見守っています。

そっとチェリーを乗せて、完成です。
東京の夕焼け空を溶かしこんだような黄昏色のクリームソーダは、ほんのりとレモンが効いて甘酸っぱく郷愁を誘う味わい。

太陽が1日の役目を終え、対岸のビルの向こうへ沈んでいきました。
日没直後のほんの短い間、街が薄明かりに包まれる美しい時間帯、通称「マジックアワー」が訪れます。

太陽との位置関係によって、空がいろんな表情を見せてくれるこの時間。
移ろいゆく空の色に合わせて、クリームソーダにも夜の藍色を少しずつ注いでいきましょう。

荒川越しに暮れなずむ街並みを望む、この時間だけのクリームソーダ。
藍とオレンジのグラデーションがマジックアワーと溶け合う、特別な一品となりました。

文字通り魔法のような時間も終わり、夜の帳が降り始めます。藍色が濃くなった空には一番星がきらり。
街明かりやスカイツリーのライティングも鮮明になり、今度はそれらが川面に光を伸ばしています。

グラスにも、さらに藍色のソーダを追加。

ゆっくりと溶けていくアイスクリームと藍色が混ざりあうグラスの中には、まるで新しい世界が広がっているようです。
宵の口にぴったりな、ちょっと神秘的なクリームソーダができました。

美しい景色の余韻とともにクリームソーダを飲み干して、夜が深まる河川敷を後にします。

レシピ#2
東京の歴史を語り継ぐ旅館 昭和レトロのクリームソーダ

東京・荻窪の閑静な住宅街の一角に佇む、純和風の建物「西郊(せいこう)」。
竣工時の昭和6年には下宿屋として、その後は戦争や高度経済成長期など時代の波に合わせた改築を経て旅館となり、東京の街を90年以上見守ってきました。

次は、都心にいながら昭和レトロな非日常を体感できるこちらの宿に、東京の原風景を探しに行きます。

旅館と対になるように建つ、「西郊ロッヂング」と書かれた洋館を目印に到着。
純和風の門構えから玄関へ。

まるで昭和初期にタイムスリップしたかのような、ノスタルジックなロビーがお出迎え。
泊まりに来るたび、「ただいま」と挨拶する常連さんもいるそうです。
その気持ちわかるなあ、と思いながら玄関で靴を脱ぎ、中に入ります。

桜の寄せ木細工で作られたロビーの床など、手の込んだ工夫が随所に。
当時の大工の、ものづくりに対する愛情を感じました。

ほどよく年季の入ったソファに体を沈め、ストーブで暖をとりながらチェックイン。
窓に使われている、模様が施された昭和型板ガラスにも時代の香りが漂います。

スリッパの音がほどよく響く廊下を通って、案内されたお部屋へ。
本日お邪魔するのは「藤の間」です。

障子の向こう側に縁側、その先に立派な日本庭園を望む和室。
畳を踏みしめたのは、いつぶりでしょうか。
ほんのり香るイグサの匂いに、なんだか懐かしさを覚えます。

昼下がりの陽光が差し込む縁側は、時の流れが止まったかのよう。

お茶を淹れて、和菓子も並べてちょっとひと息。

古きよき日本の面影を残したこの空間で、クリームソーダを作ります。

庭園の緑に合わせたグリーンのソーダを注ぎ、

バニラアイスとチェリーを乗せて、

クラシカルな部屋によく合う、王道のクリームソーダに仕立てました。

庭園を眺めながらいただくとしましょう。

藤棚や石灯籠、小さな池まである見事な庭園は、季節ごとのいろんな花が咲くそうです。
「秋には紅葉が綺麗ですよ」とは女将さんの言。
いつ訪れても、四季折々で違った表情を楽しむことができます。

下宿時代には軍人や学生など様々な人々が生活を営み、旅館としても50年以上、たくさんの宿泊客を迎え入れてきた「西郊」。
だからこそ醸し出せる独特の空間が、いつの間にか建ち並んだ画一的なマンションで暮らす現代人に、東京の歴史を優しく語りかけている気がしました。

窓からほんの少し入り込む隙間風や、部屋の外から漏れてくる誰かの生活音。
最近では滅多に感じられなくなったかつての不便さが、ここではなぜか愛おしく感じます。

たまには、こんなところに泊まってみるのもいいかもしれませんね。

レシピ#3
都市風景を象徴する無数の光 きらめく夜景のクリームソーダ

美しい無数の光がきらめく、東京の夜の街並み。
多くの人々が生活を営む都心部ならではの景色と言えるでしょう。

「眠らない街」と言われるほどの明かりで満ちた世界を真っ只中から一望した「夜景」は、東京という街を物語る光景に欠かせません。

思い立ち足を向けたのは、東京・池袋にある「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」。
都内でも有数の夜景スポットとして賑わうこの場所で、今回ラストのクリームソーダを作ることにしましょう。
※今回は特別な許可を頂き、クリームソーダ作りをしております

専用エレベーターで展望台まで一気に上がり、到着。
サーカスをイメージした、ビビッドで華やかな内装が特徴です。

こちらの展望台には、最新技術を駆使した様々な体験型コンテンツも併設。
海抜251メートルの高さから見る大パノラマはもちろん、VR体験やフォトスポットでの撮影など、多彩な楽しみ方ができる展望台なのです。

様々なコンテンツも魅力的ですが、今宵の目的は夜景。
早速、見て回っていきます。

地上にいたらきっと知ることのできない東京の美しさが、そこにはありました。

密集するビル群や鉄道、高速道路などが織り成す光の海。
それが地平線の向こうから真下の足元まで、ずっと続いています。
幻想的でありながらも、「東京にいるんだ」ということを強く実感させる光景です。

光の海からふと夜空を見やると、美しい三日月が。
地上にいると背の高いビルに隠れがちで、案外気がつかないものです。
まるで、東京の人々の生活を見守っているかのような姿が印象的でした。

ずっと眺めていても飽きない景色ばかりですが、そろそろクリームソーダの時間としましょう。

バイオレットとブルーのソーダでグラデーションを描いて、きらめく東京の夜景をイメージ。

夜空色のシロップを添えて完成。ちょっと大人なクリームソーダになりました。

宝石のような夜景をバックに佇む姿は、いつもより少し洗練されたモダンな表情に見えます。
レトロな印象が強いクリームソーダの、新たな一面を垣間見た気がしました。

キラキラと輝くグラスの中は、まるで街の明かりを溶かし込んだみたいです。

今宵眺めた夜景の数々も、また少しずつ変わっていくのでしょう。
明かりが示す人々の暮らしや、東京が積み上げてきた歴史に思いを馳せて飲むクリームソーダは、どこかセンチメンタルな味がしました。

仕上げに 東京の風景とクリームソーダを編集してみよう

ここまで、東京で出会える美しい都市風景とそれにインスパイアされたクリームソーダを作り、カメラに収めてきました。

素敵な撮影をした後は、お気に入りの喫茶店で写真の編集を。

東京・高円寺にある「旅する喫茶」。
名物のクリームソーダでも飲みながら編集しようと、raytrekのノートPCを片手にやってきました。

ドアを開け、階段を上がって店内へ。

カウンターの端の方、いつも座る席が空いていて、小さく胸を撫で下ろします。
上に架かっているクリームソーダのグラスが綺麗で、いい眺めなんです。

席につき、早速注文を。

ブルーのグラデーションが美しいクリームソーダが来たところで、そろそろ作業をするとしましょう。

使うのは、サードウェーブのクリエイター向けブランド”raytrek(レイトレック)”から昨年秋に登場したノートPC「raytrek X4-T(レイトレック エックスフォーティー)」。

ボディカラーは「Rose Gold(ローズゴールド・左)」と「Black(ブラック・右)」の2色展開。
シンプルながらも光の加減で見え方が変わるスタイリッシュな天板が、おしゃれ感のあるデザインでお気に入りです。

しかも、薄くて軽くて、カバンにも気持ちよく収まるスマートさ。
スタジオでのテザー撮影や喫茶店での写真編集など、思わず外に持ち出したくなります。

  • 画面サイズ:14インチ
  • 重さ:約1.5kg
  • 薄さ:約18.9mm
  • バッテリー駆動時間:約11.0時間

あと、これはちょっとしたポイントなんですが、インターフェース部分の間隔が絶妙で、ストレスなくSSDなど他の機器と接続できます。
Thunderbolt4をはじめとしてポートの種類も充実しているので、ビジネスシーンでの使用も堅実にサポート。

では早速、写真の読み込みを始めます。
使用ソフトは、Adobe Photoshop LightroomとAdobe Photoshopです。

高画素なカメラからのデータでもぐんぐん読み込んでくれますね。
外で作業する時こそ、時短につながる読み込み・書き出しのスピードは欲しいところ。

あっという間に完了。

液晶ディスプレイは実用性の高いsRGBのカバー率が99%で、SNSやWebサイト上で表示される色味がそのまま再現されます。
写真をアップした後に「色味が違う!」とならない、実用性の高さは重要ですね。

各編集項目の動作もサクサク。
Lightroomでの色彩や外観の値調整における反映までのレスポンスや、Photoshopでの最終調整処理なども、とても好感の持てる素直さです。
快適な操作性で、編集作業に集中できます。

キーボードのピッチも最適で、クリエイティブな作業はもちろん、事務作業もストレスなくこなせそう。
写真の書き出し中にそれ以外の写真をLightroomで編集するのって、今まで使ってきたノートPCではなかなかできないことだったので少し驚き……!

十分なスペックを備えていながら、お手頃価格なのも嬉しいです。

LightroomやPhotoshopでの写真編集を行うには、ちょうど良いスペックと価格のバランス感。
カメラを始める人の最初の1台や、手軽なサイズのサブPCを探している人なんかにもピッタリじゃないでしょうか。

さて、最後の1枚の書き出しも終わったので、この辺でお暇するとしましょう。

次はどこへ行き、どんなクリームソーダを作ろうか。
まだ見ぬ景色、まだ見ぬクリームソーダに思いを募らせながら、「旅する喫茶」を後にします。

それでは、また会う日まで。

機材詳細

モデル:raytrek X4-T (レイトレック・エックスフォーティー/ノート)

OS:Windows 11 Home 64ビット

CPU:Intel Core i7-1165G7

メモリ:16GB

グラフィックボード:インテル Iris Xeグラフィックス(CPU内臓)

ストレージ:512GB

代表的な構成の一例です。当ページの掲載内容は、在庫等の都合により予告なく変更、または終了となる場合があります。

相沢 亮さんPROFILE

写真家。早稲田大学法科大学院中退後、就職。2017年にカメラを始め、帰り道などで主に東京の風景を撮るようになる。オールドテイストで温かい空気感の写真がSNSを通じて人気を博し、2020年1月よりフリーランスに。東京を拠点に全国各地で活動している。写真撮影のほか、インタビューやライティングなども手がける。

tsunekawaさんPROFILE

クリームソーダ職人・写真家。デザイナーとして服飾ブランドを運営しながら、独学でクリームソーダ作りを始める。SNSへ投稿された数々の美しいクリームソーダの写真が多くの人々の支持を集め、日本初となるクリームソーダのレシピ本も出版。「旅する喫茶」という東京・高円寺にある喫茶店の店主を務めながら、日本全国を巡り地元の食材を使った喫茶巡業活動も行う。