10min DTMへの
挑戦から見えてくる
普段の制作スタイル

お疲れ様でした。「10min DTM powered by raytrek」に挑戦してみて、感じたことや面白かったところがあればお聞かせください。

自分がいかに10分間というものを無駄にして生きてきたか、っていうのが分かりました（笑）。時間ってかけがえないものだったんだな、ということが分かりましたね。でも面白かったっす。

どういうところが面白かったですか？

面白いループを作るために、あんまり考えたことがなかった（制作における）ワークフローみたいなことについて考える機会になったのが面白かったっす。ループとかトラックを作るのに大事なのかなって思えました。

10分の中で「自身の良さやらしさを出そう」といった気持ちで挑戦いただいたと思うのですが、その中でこだわったポイントはどこでしょうか。

絶妙なコード感ですかね？ ギターもベースもピアノも入れたりとかの。明るすぎず、暗すぎず、楽しすぎず、悲しすぎず……みたいな感じ（笑）。自分の作品にも通じている温度感な気はしますね。

今回完成したトラックを聴いていると、この上にラップとかも乗ってきそうな雰囲気を感じました。この後さらに作り込むとしたらどんな作品にしたいですか？

やっぱり、歌は乗せたいですね。自分、めっちゃ歌を乗せる前提でトラックメイクするんで、上の部分（中音域～高音域）っていうか空間を普通のトラックメーカーの人よりガッツリ空けて作るんで。だからまあ歌いたいな、っていう感じですね。曲の一番ジューシーなところはボーカルが担当した方がいいと僕は思ってるんで。

今回はシンセサイザーなどは使わず、パソコンのキーボードとマウス、楽器はアコースティックギターだけで制作されたと思うのですが、機材を絞った理由はあるんでしょうか？

普段はソフトシンセをいっぱい使うんですけど、今回は時間が限られていることもあって。（音色の）こだわりが強い方なのでソフトシンセで音を選ぶというのも難儀なもので、Ableton Liveの中で気に入っている音をちょこちょこピックアップして使わせてもらった感じですね。

Ableton Liveを愛用してからどれぐらい経つのでしょうか？

そうですね。最初から4、5年くらい使っているような気がします。

Ableton Liveの中で気に入っている音源や機能はありますか？

「Grand Piano」という普通のピアノの音源は僕の新しいアルバムのほとんどの曲で出てきているような気がします。あとは「OTT」(マルチバンドコンプレッサー）。空間というか形を作るためにすごい重宝してますね。

DAWのお話に続いて、今回お使いいただいたSleepFreaksモデルの感想も伺えればと思います。使ってみて良かったポイントがあればお聞かせください

そうですね、やっぱ動作はもちろん自分のパソコンより全然速かったと思います。たぶん激しい負荷がかかっていると思うんですけど、全然大丈夫な感じで。あとめっちゃファンが静かでとても良かったです。ボーカルとか録音するときに特に良いんじゃないかなって思ってます。

以前、Windows PCにトラウマがあったみたいなお話を伺いましたが、今回トラウマが少しは抜けたんじゃないかなと思いますがいかがでしょう？

まあそうっすね、全然いい感じでした。なんかWindows PCを使ってたときにクラッシュした思い出があるんですけど今日は全然大丈夫で。アプリケーションのところもランチャーが使いやすくて、すごい良かったです。UI的なところも使いやすくなってる感じで助かりました。

「10min DTM」は音楽制作を学んでいる視聴者の方もいらっしゃいます。そういった方に向けてメッセージをお願いします。

やっぱりDTMは一番バイブスが大事なんじゃないかと思ってます。だからあんまり気にせず、勢いとか雰囲気っていうか、自分の友達がカッコいいって言ってくれるようなものをまっすぐ努力して作っていったら良いものができると思うんで、自分もそれをやっていくから頑張りましょうって感じです！